服のサイズ【号】の表記は、自分に合う一着を見つける上で大切な指標です。
特に、9号や11号サイズがどのくらいの女性向けなのか、目安となる身長やウエストがどれくらいかを知っておくと、サイズ選びがスムーズになります。
この記事では、レディース服の11号サイズがどのくらいかという疑問にお答えし、身長やウエストの目安、さらには11号と13号の違いや体型についても分かりやすく解説します。
- レディース11号の具体的なサイズ感がわかる
- 9号や13号など他のサイズとの違いが明確になる
- 身長や体型に合わせたサイズの選び方が身につく
- ブランドやアイテムごとの注意点が理解できる
レディースの11号サイズはどのくらい?基本を解説
- 女性の服サイズ【号】の基本的な見方
- 9号サイズはどのくらい?女性の標準サイズ
- 9号サイズの目安となる身長は?
- 11号の目安となる身長や体型
- 11号のウエストや各部位の寸法
- MサイズやLサイズとの関係性
女性の服サイズ【号】の基本的な見方

婦人服で使われる「9号」や「11号」といった号数表記は、服そのものの寸法ではなく、それを着用する人の体のサイズ(ヌード寸法)を基準にしています。これは日本産業規格(JIS)によって定められており、主にバストやウエスト、ヒップのサイズが目安となります。
例えば、トップスであればバスト、ボトムスであればウエストとヒップの数値を基準に選ぶのが基本です。このため、購入前にはご自身のヌード寸法を正確に測っておくことが、サイズ選びで失敗しないための第一歩となります。
サイズの基本
婦人服の号数は、JIS規格に基づいた「着用する人の身体の寸法」を示しています。服自体のサイズではない点に注意しましょう。
9号サイズはどのくらい?女性の標準サイズ

一般的に、9号は日本の成人女性における「標準サイズ」と位置づけられており、SML表記ではMサイズに相当するケースがほとんどです。多くのアパレルブランドは、この9号を基準に商品を企画・開発しています。
その理由は、JIS規格において9号が日本人女性の平均的な体型データに最も近いサイズとして設定されているからです。具体的には、バスト83cm、ウエスト64cm前後、ヒップ91cm前後が目安とされています。
9号のヌード寸法(目安)
バスト | 81cm~84cm |
---|---|
ウエスト | 61cm~64cm |
ヒップ | 89cm~92cm |
このため、身長158cm前後で標準的な肉付きの方であれば、多くの場合9号がフィットしやすいでしょう。店頭で最も品揃えが豊富なサイズでもあるため、サイズ選びに迷った際の基準となります。
9号サイズの目安となる身長は?

9号サイズを選ぶ際の目安となる身長は、一般的に158cm前後です。これは、JIS規格の「9AR」という表記が基準となっています。
この「9AR」という表記は、各記号が以下の意味を持っています。
つまり、9号は身長158cmで標準体型の女性に最もフィットしやすいように設計されているサイズということになります。もちろん、これはあくまで基準であり、骨格や肩幅など個人差があるため、すべての身長158cmの方に合うわけではありません。
身長区分について
JIS規格では、R(レギュラー)の他に、P(Petite:約150cm向け)やT(Tall:約166cm向け)といった身長区分も存在します。同じ9号でも「9AP」のように表記されていれば、小柄な方向けに着丈や袖丈が調整されています。
このように、号数だけでなく身長区分も確認することで、より自分の体型に合った一着を見つけやすくなります。
11号の目安となる身長や体型

11号は、SML表記ではLサイズに近いサイズ感で、標準の9号より一回り大きいサイズを求める方に適しています。目安となる身長は9号と同じく158cm前後ですが、9号では少し窮屈に感じる、ややゆとりのある体型の方にフィットしやすい設計です。
具体的には、以下のような特徴を持つ方に選ばれることが多いサイズです。

11号は「標準より少し大きめ」という絶妙なサイズ感です。9号と迷った際は、ご自身の体型のどの部分に合わせたいか、また、どのような着心地を求めるかを基準に考えると良いでしょう。
このように、11号は単に「大きいサイズ」というわけではなく、多様な体型や好みに対応するための重要な選択肢となっています。
11号のウエストや各部位の寸法

11号の具体的なヌード寸法は、9号の各部位から約3cmずつ大きくなっています。特にウエストのフィット感は、この3cmの差で大きく変わるため、ボトムス選びでは重要なポイントです。
JIS規格を基にした、9号と11号のヌード寸法の比較は以下の通りです。
サイズ | バスト | ウエスト | ヒップ | 肩幅 |
---|---|---|---|---|
9号(M) | 約83cm | 約66cm | 約91cm | 約39cm |
11号(L) | 約86cm | 約69cm | 約94cm | 約40cm |
この表からも分かるように、全体的に一回り大きく設計されています。特に、ジャケットやブラウスではバストや肩幅の差が着心地に直結します。一方、スカートやパンツではウエストとヒップのゆとりが、動きやすさやシルエットに影響を与えるでしょう。
ご自身の寸法と上記の数値を照らし合わせ、どの部分を基準にサイズを選ぶかを検討することが大切です。
MサイズやLサイズとの関係性

多くのブランドでは、「9号=Mサイズ」「11号=Lサイズ」という対応関係が一般的です。しかし、これはあくまで目安であり、全てのブランドで統一されているわけではない点に注意が必要です。
なぜなら、SMLという表記はJIS規格で定められてはいるものの、号数表記に比べて「79~87cm」といったように範囲が広く、ブランド独自の基準で設定されることが多いためです。特に、若者向けファッションとミセス向けファッションでは、同じMサイズでもターゲットとする体型が異なるため、実寸が大きく違う場合があります。
「Mサイズ=9号」とは限らない
SML表記はブランドやメーカーの裁量が大きいのが実情です。海外ブランドなどでは、日本の基準と異なる場合も少なくありません。通販などで購入する際は、SML表記だけを鵜呑みにせず、必ず商品ページに記載されている詳細な寸法(仕上がり寸法)を確認しましょう。
このように考えると、号数は「JIS規格に基づいた基準サイズ」、SMLは「ブランドが設定した目安サイズ」と捉えるのが適切です。確実なサイズ選びのためには、表記に惑わされず、ご自身のヌード寸法と商品の実寸を比較することが最も重要になります。
レディースの11号サイズはどのくらい?比較で選ぶコツ
- 11号と13号の違いを比較
- 13号サイズの体型とは?
- ブランドによるサイズ感の違い
- 制服やスーツを選ぶ際の注意点
- スーツのサイズ選びに自信がないならプロに任せるのもオススメ
- まとめ|レディースの11号サイズはどのくらいか
11号と13号の違いを比較

11号と13号の主な違いも、各部位の寸法が約3cmずつ大きくなる点です。13号はSML表記ではLL(2L)サイズに相当することが多く、11号よりもさらにゆとりのある着心地を求める方に適しています。
具体的なヌード寸法の比較を見てみましょう。
サイズ | バスト | ウエスト | ヒップ | 肩幅 |
---|---|---|---|---|
11号(L) | 約86cm | 約69cm | 約94cm | 約40cm |
13号(LL) | 約89cm | 約72cm | 約97cm | 約41cm |
11号から13号へのサイズアップは、着心地にかなりの「余裕」が生まれる一方、フィット感のあるデザインの服ではシルエットが大きく変わる可能性があります。タイトなワンピースやジャケットなどを選ぶ際は、どの程度のゆとりが欲しいかを考えて選ぶことが重要です。
13号サイズの体型とは?

13号は、全体的にふくよかな体型の方や、骨格がしっかりしている方に適したサイズです。バストやヒップにボリュームがあり、11号では部分的に窮屈さを感じてしまう場合に選ばれます。
特に、以下のような体型の方におすすめです。
ただし、注意点として、ご自身のヌード寸法に対して大きすぎるサイズを選ぶと、かえって着膨れして見えたり、だらしない印象を与えてしまったりすることもあります。特にフォーマルな服装では、適度なフィット感が大切になるでしょう。
自分の体型を客観的に把握しよう
サイズ選びで大切なのは、自分の体のどの部分にボリュームがあるのかを客観的に知ることです。「ヒップは13号だけど上半身は11号」という場合は、上下でサイズを変えられるセットアップを選ぶなど、柔軟な対応がおすすめです。
ブランドによるサイズ感の違い

これまで見てきたように、号数はJIS規格で基準が定められていますが、それでもブランドやメーカーによって実際のサイズ感は異なります。
その理由は、各ブランドがターゲットとする顧客層(年齢、体型など)に合わせて、独自のパターン(型紙)で服を設計しているためです。
ターゲット層による違いの例
このように、同じ「11号」という表記でも、Aというブランドではぴったりなのに、Bというブランドではきつい、あるいは緩いといったことが起こり得ます。特に、普段購入しないブランドの服をオンラインで選ぶ際は、細心の注意が必要です。
試着が最も確実な方法
サイズ選びで失敗しない最も確実な方法は、やはり試着をすることです。もし試着が難しい場合は、手持ちの服の中で最も着心地の良いもの(ジャストサイズのもの)を平置きして採寸し、その数値と購入したい商品の仕上がり寸法を比較することをおすすめします。
制服やスーツを選ぶ際の注意点

オフィスで着用する事務服やスーツなど、毎日長時間着る制服を選ぶ際には、「動きやすさ」を特に重視する必要があります。見た目のフィット感だけで選んでしまうと、後々ストレスを感じる原因になりかねません。
9号か11号で迷った場合は、腕を上げたり、屈んだりといった動作をしてみて、肩や背中、ウエスト周りに突っ張りを感じないかを確認しましょう。

特にデスクワークの方は、座った状態での着心地も重要です。試着の際は、椅子に座ってみて、お腹周りやヒップが窮屈でないかを確認することをおすすめします。また、冬場に厚手のインナーを着ることも想定し、少し余裕のあるサイズを選ぶと安心です。
制服は、見た目のきちんと感と身体への負担軽減を両立させることが大切です。「やや余裕のあるジャストサイズ」を意識して選ぶことで、日々の業務を快適に過ごすことができるでしょう。
スーツのサイズ選びに自信がないならプロに任せるのもオススメ

自分に合うサイズが分からない、特に就職活動やフォーマルな場面で着るスーツ選びで絶対に失敗したくない、という方も多いでしょう。そのような場合は、スーツ専門店のスタッフやフィッターといったプロに相談するのが最も確実な方法です。
プロは数多くの人々の採寸経験から、個々の体型の癖(なで肩、反り腰など)を瞬時に見抜き、最適なサイズや必要な補正箇所を的確にアドバイスしてくれます。自分一人では気づけない視点から、最も美しく見える一着を提案してもらえるでしょう。
最終手段は「オーダースーツ」
既製品ではどうしてもフィット感に満足できない場合、オーダースーツを検討するのも賢い選択です。最近では比較的リーズナブルな価格帯から作ることも可能になりました。自分のためだけに作られた一着は、既製品では得られない完璧なフィット感と自信を与えてくれます。
サイズ選びに悩む時間や手間を考えれば、結果的にコストパフォーマンスが高い選択となるかもしれません。
まとめ|レディースの11号サイズはどのくらいか
この記事では、レディースの11号サイズについて、基本的な知識から他のサイズとの比較、選び方のコツまで詳しく解説しました。最後に、記事の要点をリストでまとめます。
- 11号はSML表記のLサイズに相当することが多い
- 身長158cm前後で、標準よりややゆとりのある体型の方にフィットする
- バスト約86cm、ウエスト約69cm、ヒップ約94cmがヌード寸法の目安
- 9号と比較すると、各部位が約3cm大きい設計
- 13号と比較すると、各部位が約3cm小さい設計
- MサイズやLサイズ表記はブランド独自の基準が多く注意が必要
- 13号はLLサイズ相当で、よりふくよかな体型の方に向いている
- ブランドのターゲット層によって同じ号数でもサイズ感は異なる
- 試着が難しい場合は手持ちの服と実寸を比較するのがおすすめ
- 制服やスーツは動きやすさを考慮し、少しゆとりのあるサイズが良い
- サイズ選びは号数だけでなく身長区分(P,R,Tなど)も参考にすると良い
- 自分のヌード寸法を正確に測っておくことが基本となる
- バストや肩幅など、体型の特徴に合わせてサイズを選ぶことが重要
- 上下でサイズが違う場合はセットアップなどを活用する
- 最終的には着用シーンや好みのフィット感で判断する