久しぶりにクローゼットから出したスーツにカビが…!そんな時、スーツのカビは自宅で対処できるのか、それともクリーニング店へ持ち込みをした方が良いのか悩みますよね。
特に、気になるのはカビ取りのクリーニング料金や、仕上がりまでの日数ではないでしょうか。
この記事では、白洋舎やポニークリーニングのカビ取り料金など、具体的な店舗を挙げつつ料金を解説します。また、クリーニングでカビ取りを依頼する際のポイントや、信頼できるクリーニング店の選び方まで、あなたの悩みを解決する情報を網羅しています。
- スーツのカビの種類と自宅での対処法
- カビ取りクリーニングの料金相場と日数
- 大手クリーニング店の料金とサービス比較
- カビの再発を防ぐための予防策と注意点
スーツのカビ、クリーニング料金はいくらかかる?
- スーツに生えたカビは自宅で落とせる?
- 白カビと黒カビで対処法は変わる
- カビが生えたスーツのクリーニング持ち込み
- カビ取りのクリーニング料金:一般的な相場
- スーツのカビ取りクリーニングにかかる日数
スーツに生えたカビは自宅で落とせる?

結論から言うと、スーツに生えたカビを自宅で完全に落とすのは非常に難しいです。もし対応できるとしても、それは表面に付着したごく初期の「白カビ」に対する応急処置に限られます。
その理由は、カビの菌糸がスーツの繊維の奥深くまで侵食している場合、表面を拭き取っただけでは根本的な解決にならないためです。特に、黒カビは色素が沈着しやすく、一度生えると自宅での除去はほぼ不可能と言ってよいでしょう。無理にこすったり、不適切な薬剤を使用したりすると、スーツの生地を傷めたり、色落ちさせたりするリスクが非常に高くなります。
あくまで応急処置として、どうしてもすぐに着用する必要がある場合の白カビ対処法は以下の通りです。
応急処置の手順
まず、カビの胞子を吸い込まないよう、屋外の風通しの良い場所で作業します。洋服ブラシでスーツの表面のカビを優しく払い落としましょう。その後、消毒用エタノールを少量含ませた布で、カビの部分を軽く叩くように拭き取ります。
応急処置の注意点
消毒用エタノールを使用する際は、必ずスーツの裏側など目立たない部分で色落ちしないかテストしてから行ってください。また、カビは健康に害を及ぼす可能性があるため、作業中はマスクを着用することをおすすめします。
このように、自宅での対処は手間とリスクが伴います。大切なスーツを長く使い続けるためにも、カビを発見したら速やかにプロのクリーニング店に相談するのが最も賢明な判断です。
白カビと黒カビで対処法は変わる

スーツに発生するカビは、主に「白カビ」と「黒カビ」の2種類に分けられ、それぞれ特徴と対処法が大きく異なります。
白カビの特徴と対処法
白カビは、ふわふわとしており、スーツの表面に付着しているように見えるのが特徴です。湿気が多い場所に一時的に発生しやすく、比較的軽度なカビと言えます。多くの白カビは、通常のドライクリーニングで除去することが可能です。クリーニング店の高温スチームによって、カビの胞子を死滅させることができます。
ただし、白カビであっても放置すれば繊維の奥へと侵食し、生地を劣化させる原因となります。見つけたら軽視せず、早めにクリーニングに出しましょう。
黒カビの特徴と対処法
一方、黒カビは点々とした黒いシミのように見え、非常に厄介な存在です。白カビと違って繊維の奥深くに根を張り、生地自体を分解しながら繁殖するため、簡単には落ちません。このため、通常のドライクリーニングだけでは不十分で、「シミ抜き」や「カビ取り」といった特別なオプション加工が必要不可欠です。
家庭用の塩素系漂白剤は黒い色素を落とせますが、ウールやシルクといったスーツの素材を傷めてしまうため、絶対に使用してはいけません。黒カビを発見した場合は、自分で対処しようとせず、すぐに信頼できるクリーニング店に持ち込む必要があります。

見た目が軽そうだからと白カビを放置していると、黒カビの発生原因にもなりかねません。どちらのカビであっても、早期発見・早期対応がスーツを守る鍵です。
カビが生えたスーツのクリーニング持ち込み

「カビだらけのスーツをクリーニング店に持ち込んでも大丈夫だろうか」と心配になる方もいるかもしれませんが、全く問題ありません。クリーニング店にとって、カビの生えた衣類が持ち込まれるのは日常的なケースであり、断られることはまずないでしょう。
むしろ、カビを発見したらすぐに持ち込むことが重要です。時間が経てば経つほどカビは深く根を張り、除去が難しくなるだけでなく、料金も高くなる可能性があります。また、カビが生えた衣類をクローゼットに放置しておくと、他の衣類にもカビの胞子が移ってしまう危険性があります。
持ち込み時のポイント
クリーニング店にスーツを持ち込む際は、受付で「カビが生えていること」と「どの部分に生えているか」を明確に伝えましょう。
事前に伝えることで、お店側も最適なクリーニング方法を提案しやすくなります。白カビか黒カビかによっても処置が変わるため、どの種類のカビか分かる範囲で伝えると、よりスムーズです。
カビが生えたスーツは、他の衣類と分けてビニール袋などに入れて持ち運ぶと、胞子の飛散を防げてより丁寧です。恥ずかしがらずに、専門家の力を借りてスーツを蘇らせましょう。
カビ取りのクリーニング料金:一般的な相場

スーツのカビ取りにかかるクリーニング料金は、カビの種類や範囲、依頼するクリーニング店によって変動しますが、一般的な相場を把握しておくことは大切です。
まず、表面的な白カビで、通常のドライクリーニングで落ちる程度であれば、追加料金は発生せず、スーツ上下の基本クリーニング料金(1,500円~2,500円程度)のみで済む場合があります。しかし、カビの範囲が広い場合や、除去が難しい黒カビの場合は、特別な処置が必要になるためオプション料金が加算されます。
このカビ取りやシミ抜きのオプション料金は、おおよそ1,000円~2,500円程度が相場です。つまり、基本料金と合わせると、スーツ1着あたり2,500円~5,000円程度かかると考えておくとよいでしょう。
クリーニング内容 | 料金の目安 | 備考 |
---|---|---|
通常のドライクリーニング(スーツ上下) | 1,500円 ~ 2,500円 | ごく軽度の白カビならこれで落ちることも |
カビ取り・シミ抜きオプション | 1,000円 ~ 2,500円(追加) | 黒カビや広範囲のカビの場合に必要 |
高級クリーニング店 | 5,000円 ~ 10,000円 | 素材や状態に合わせた最適な処置を行う |
これはあくまで一般的な目安です。スーツの素材が特殊なものであったり、ブランド品であったりすると、さらに追加料金が発生することもあります。
正確な料金は、必ずクリーニング店に見積もりを依頼して確認しましょう。
スーツのカビ取りクリーニングにかかる日数

カビ取りクリーニングを依頼した場合、通常のクリーニングよりも少し長い日数がかかることを想定しておく必要があります。一般的に、通常の納期に加えて1日~3日ほど長くかかることが多いです。
その理由は、カビ取りには特殊な薬剤を繊維に浸透させる時間や、職人が手作業で丁寧に行う工程が含まれるためです。通常のドライクリーニングが3日~5日で仕上がる場合、カビ取りオプションを付けると4日~7日程度が目安となります。
急ぎの場合は注意が必要
店舗の混雑状況やカビの深刻さによっては、1週間以上かかるケースも考えられます。
特に、宅配クリーニングを利用する場合は、往復の配送期間も加わるため、さらに日数が必要です。急ぎでスーツが必要な場合は、「即日仕上げ」などのサービスではカビ取りに対応できない可能性が高いため、事前に店舗へ納期を必ず確認しましょう。
大切な予定でスーツを着用する日が決まっているなら、カビを発見次第、1日でも早くクリーニングに出すことを強くおすすめします。
大手チェーン別:スーツのカビ取りクリーニング料金
- ポニークリーニングのカビ取りクリーニング料金
- 白洋舎のカビ取りクリーニング料金
- 白洋舎ではどんなカビ取りクリーニングをしてくれる?
- カビが酷い時に頼るカビ取り専門クリーニング店
- カビ取り料金を少しでも安くするコツ
- 結論:スーツのカビとクリーニング料金の要点
ポニークリーニングのカビ取りクリーニング料金

関東圏を中心に展開する大手クリーニングチェーンのポニークリーニングも、スーツのカビ取りに対応しています。比較的リーズナブルな価格設定が魅力の一つです。
ポニークリーニングでは、「汗抜き加工」や「Wウォッシュ」といったオプションが有名ですが、カビ取りに関しても対応可能です。カビの状態にもよりますが、多くの場合「シミ抜き」の扱いで処理されます。シミ抜きの料金は、範囲や程度によって変動しますが、数百円から1,500円程度の追加料金が目安となることが多いようです。
また、ポニークリーニングには「防虫・防カビ加工」というオプションも存在します。これはクリーニング後にカビの発生を抑制するための加工であり、カビ取りとは別のサービスです。クリーニングでカビを完全に除去した上で、今後の予防策としてこの加工を追加すると、より安心してスーツを保管できるでしょう。

店舗によってはキャンペーンなどでオプション料金が割引になることもあります。持ち込む前に、公式サイトやチラシでキャンペーン情報をチェックしてみるのもおすすめですよ。
白洋舎のカビ取りクリーニング料金

高品質なクリーニングで知られる白洋舎でも、もちろんカビの生えたスーツに対応しています。料金体系は、スーツの基本クリーニング料金に、カビの状態に応じた特殊処理料金が上乗せされる形が一般的です。
白洋舎のスーツクリーニング料金は、一般的なチェーン店と比較するとやや高めの設定ですが、その分、一点一点の状態を見極めた丁寧な作業が期待できます。公式サイトでは明確なカビ取り料金は明記されていませんが、一般的にシミ抜きなどのオプション料金を参考にすると、1,500円以上の追加料金がかかる可能性があります。
正確な料金は見積もりで確認
最終的な料金は、カビの範囲や種類、スーツの素材などによって大きく変動します。そのため、正確な金額を知るためには、実際に店舗へスーツを持ち込み、見積もりを出してもらうのが最も確実です。
見積もりは無料で行ってくれる場合がほとんどなので、気軽に相談してみましょう。
大切なブランドスーツや、デリケートな素材のスーツのカビで悩んでいる場合は、料金だけでなく品質の高さを重視して白洋舎を選ぶのも一つの良い選択肢と言えます。
白洋舎ではどんなカビ取りクリーニングをしてくれる?

白洋舎でスーツのカビ取りを依頼した場合、単に汚れを落とすだけでなく、繊維のケアまで考慮した高品質なクリーニングが期待できます。同社の特徴は、長年の経験と専門知識を持つスタッフが、衣類の状態を細かく診断することから始まります。
カビの種類(白カビか黒カビか)、範囲、そしてスーツの素材や染色方法などを丁寧に見極め、最も適した薬剤と処理方法を選択します。例えば、黒カビのように頑固な場合は、専門の技術者が手作業でシミ抜き作業を行うことになります。この際、生地への負担を最小限に抑えながら、カビの色素と菌を根本から除去することを目指します。
衛生加工で再発防止も
クリーニングの仕上げとして、白洋舎独自の「衛生加工」を施すことも可能です。これは、カビや菌の繁殖を抑制する効果が期待できるオプションです。一度カビが生えてしまったスーツは再発しやすいため、こうした予防的な加工を合わせて依頼することで、大切なスーツをより長く清潔に保つ手助けとなります。
料金は高めになる傾向がありますが、「ただカビを落とす」だけでなく「スーツを最適な状態に復元する」という付加価値を求める方にとって、白洋舎は非常に頼りになる存在です。
カビが酷い時に頼るカビ取り専門クリーニング店

スーツ全体にカビが広がってしまった場合や、長期間放置してしまった頑固な黒カビの場合、一般的なクリーニングチェーンでは対応が難しいケースもあります。そのような重度のカビには、カビ取りを専門に行うクリーニング店に依頼するのが最善策です。
カビ取り専門店は、衣類のカビ除去に特化した知識と技術、そして専用の強力な薬剤や機材を持っています。他店で「これ以上は落ちません」と断られたようなシミでも、除去できる可能性があります。インターネットで「衣類 カビ取り 専門」などと検索すると、全国から宅配で受け付けている専門店を見つけることができます。
専門店に依頼する際の注意点
専門店は高い技術力を持つ分、料金も高額になる傾向があります。スーツ上下で8,000円~15,000円、あるいはそれ以上かかることも珍しくありません。また、強力な薬剤を使用するため、衣類の素材や状態によっては風合いが多少変化するリスクもゼロではありません。依頼する際は、事前に料金やリスクについて十分に説明を受け、納得した上でお願いすることが重要です。
スーツの購入価格や思い入れを考慮し、どうしても諦めきれない一着であれば、専門店の利用を検討してみる価値はあるでしょう。
カビ取り料金を少しでも安くするコツ

スーツのカビ取りクリーニングは予期せぬ出費となるため、できることなら少しでも料金を抑えたいものです。ここでは、料金を安くするためのいくつかのコツを紹介します。
複数の店舗を比較する
最も基本的なことですが、料金体系は店舗によって様々です。近所のクリーニング店や宅配クリーニング数社の公式サイトを確認し、基本料金やオプション料金を比較検討しましょう。シミ抜き無料を謳っているサービスを選ぶのも一つの手です。
キャンペーンや割引を利用する
クリーニング店では、季節の変わり目などに割引キャンペーンを実施していることがよくあります。会員割引やクーポンなども活用しましょう。
上下セットやパック料金を利用する
ジャケットとパンツを別々に出すより、上下セットで出す方が割安になるのが一般的です。また、宅配クリーニングでは「5点セットで〇〇円」といったパック料金が用意されていることが多く、他の衣類とまとめて出すことで1着あたりの単価を大幅に下げられます。
宅配クリーニングのリネット

最大の節約は「早期発見」
何よりも重要なのは、カビが軽度なうちにクリーニングに出すことです。カビが酷くなればなるほど、特殊な処理が必要になり、料金は確実に高くなります。日頃からスーツの状態をチェックし、早めに対応することが結果的に最大の節約に繋がります。
結論:スーツのカビとクリーニング料金の要点
この記事で解説してきた、スーツのカビとクリーニング料金に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- スーツのカビは白カビと黒カビに大別される
- 自宅での対処は表面的な白カビの応急処置のみと心得る
- 黒カビは繊維の奥に根を張るためプロへの依頼が必須
- カビが生えたスーツもクリーニング店で問題なく受け付けてもらえる
- カビ取り料金は通常のクリーニング代にオプションで追加されるのが基本
- 料金相場は基本料+1,000円から2,500円程度が目安
- カビの状態が酷いと見積もりで追加料金が発生する場合がある
- クリーニング日数は通常より1日から数日長くかかるのが一般的
- 大手チェーンの白洋舎は高品質だが料金は高めの傾向にある
- ポニークリーニングなどもシミ抜きとしてカビ取りに対応している
- 料金を抑えるには複数の店舗を比較検討することが重要
- 宅配クリーニングのパック料金はまとめて出す際に割安
- 重度のカビには衣類のカビ取り専門店の利用も選択肢となる
- カビの再発防止にはクローゼットの換気や除湿が効果的
- 最大の節約策はカビの早期発見と早期対応である