ユニクロのダウンジャケットは、その手頃な価格と高い品質で冬の必須アイテムですが、お手入れ方法に悩む方も多いのではないでしょうか。クリーニングに出すべきか、それとも自宅で洗えるのか、特に料金が気になりますよね。
クリーニング店に持ち込むと、思った以上に料金がかかって「もったいない」と感じるかもしれません。例えば、ダウンのクリーニング料金についてホワイト急便などの店舗を調べると、数千円かかることが分かります。
一方で、自宅の洗濯機で洗ってみたものの、洗濯に失敗して大切なダウンがぺちゃんこになってしまったという声も少なくありません。特に、ユニクロのシームレスダウンやハイブリッドダウンのような特殊な製品は、正しい知識がないと取り扱いが難しいものです。
この記事では、ユニクロのダウンに関するクリーニング料金の相場から、失敗しないための自宅での洗濯方法、そして節約のコツまで、あなたの疑問をすべて解決します。
- ユニクロダウンのクリーニング料金相場
- クリーニング代を節約する自宅での洗濯方法
- 洗濯で失敗しないための具体的なコツ
- シームレスダウンなど特殊製品の注意点
ユニクロダウンのクリーニング料金の相場と目安
- ダウンのクリーニング料金:ホワイト急便の場合
- 宅配クリーニングの料金もチェック
- クリーニング代がもったいないと感じる場合
- 洗濯表示の確認は必須
- 洗濯の失敗を避けるための注意点
ダウンのクリーニング料金:ホワイト急便の場合

ユニクロのダウンをクリーニングに出す際、身近な選択肢の一つが「ホワイト急便」です。全国展開しているため利用しやすく、料金体系も分かりやすいのが特徴です。
一般的な料金の目安としては、ダウンジャケットで2,500円~3,500円程度、丈の長いダウンコートになると3,000円~4,500円程度が相場となります。ただし、この料金は店舗の立地や地域、またダウンのデザインや汚れの度合い、オプションの有無によって変動します。
例えば、より丁寧な手仕上げや撥水加工などのオプションを追加すると、料金は上がります。具体的な料金を知りたい場合は、持ち込む予定の店舗に直接問い合わせるのが最も確実です。
種類 | 料金(税込) | 備考 |
---|---|---|
ダウンベスト | 2,000円~ | 装飾や素材により変動 |
ダウンジャケット | 2,970円~ | 白洋舎の料金例(2022年4月時点) |
ダウンコート | 3,500円~ | 丈の長さにより変動 |
注意点:特殊素材や高級ブランド
シームレスダウンやハイブリッドダウン、またはファー付きのダウンなどは特殊品扱いとなり、追加料金が発生したり、そもそも取り扱いができないケースもあります。事前に店舗へ確認することをおすすめします。
宅配クリーニングの料金もチェック

店舗へ持ち込む時間がない方や、複数の衣類をまとめてクリーニングに出したい方には、「宅配クリーニング」が非常に便利でお得な選択肢となります。
宅配クリーニングの多くは、衣類5点や10点といった「パック料金制」を採用しています。このシステムを利用すると、ダウンジャケットのような単価の高い衣類も、他のシャツやパンツなどと組み合わせることで、1点あたりのクリーニング料金を大幅に抑えることが可能です。
業者によっては、ダウン1点あたり1,000円台でクリーニングできる場合もあり、店舗型のクリーニング店よりも安くなるケースが少なくありません。さらに、送料無料の条件が設定されていたり、最長で12ヶ月程度の衣類保管サービスを無料で提供している業者もあります。かさばるダウンを次のシーズンまで預かってもらえるのは、収納スペースの節約にもつながり大きなメリットと言えるでしょう。
宅配クリーニングの主なメリット
・自宅で集荷・受け取りが完結して手間いらず
・パック料金で1点あたりの単価が安くなる
・シミ抜きや毛玉取りが無料の場合がある
・長期保管サービスでクローゼットがすっきり


クリーニング代がもったいないと感じる場合

ユニクロのダウンは数千円から1万円程度で購入できるものが多く、その手頃な価格も魅力の一つです。しかし、その一方でクリーニング代が2,000円~3,500円かかると聞くと、「購入価格に対してクリーニング代が高すぎる…もったいない」と感じてしまうのは自然な心理でしょう。

「クリーニングに3〜4回出したら、新しいダウンが買えてしまう…」そう考えると、クリーニングに出すのをためらってしまいますよね。目立つ汚れがない場合は、なおさらです。
このようなコスト意識から、多くの方が「できれば自宅で洗濯して費用を抑えたい」と考えるようになります。ユニクロのダウンの多くは、洗濯表示を確認すると家庭での洗濯が可能な製品も多いため、正しい方法を知れば、クリーニング代を節約しつつ清潔に保つことが可能です。
ただし、節約を優先するあまり、誤った方法で洗濯してダウンをダメにしてしまっては元も子もありません。次の項目からは、自宅で洗う際の重要な注意点について詳しく解説していきます。
洗濯表示の確認は必須

自宅でユニクロのダウンを洗濯しようと決めたら、まず最初に行うべき最も重要なステップが「洗濯表示(ケアラベル)の確認」です。
洗濯表示は、その衣類がどのような洗い方に耐えられるかを示す国際的な記号で、ダウンの内側についているタグに記載されています。これを無視して洗濯すると、縮みや色落ち、羽毛の劣化など、取り返しのつかないダメージにつながる可能性があります。
チェックすべき主な洗濯表示
・水洗い可能マーク
桶に水が入っているマークがあれば、家庭での水洗いが可能です。桶の中に書かれている数字は水の温度の上限を示し、桶の下の線は洗濯の強さを表します(線が多いほど優しく洗う必要があります)。
・手洗いマーク
桶に手を入れているマークは、「手洗いのみ可能」を意味します。洗濯機は使わず、優しく押し洗いする必要があります。
「水洗い不可」のマークは絶対厳守!
桶に×印がついているマークは、家庭での水洗いができないことを示します。この表示があるダウンは、ウールやレザーなど水に弱い素材が使われている可能性が高いです。無理に自宅で洗おうとせず、必ずクリーニングの専門業者に相談してください。
ユニクロの公式サイトでも、お手入れ方法として洗濯表示の確認を強く推奨しています。自分のダウンがどの洗い方に適しているのかを正確に把握することが、洗濯成功への第一歩です。(参照:ユニクロ「ダウンジャケットのキレイを保つ、本格お手入れ方法」)
洗濯の失敗を避けるための注意点

洗濯表示で「水洗い可」が確認できても、何も考えずに洗濯機に放り込んでしまうのは危険です。デリケートなダウンの洗濯には、いくつか押さえておくべき重要な注意点があります。これらを守ることで、洗濯失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
1. 中性洗剤を使用する
ダウンの羽毛は動物性のタンパク質でできており、アルカリ性の洗剤に弱い性質があります。一般的な洗濯洗剤は弱アルカリ性のものが多いため、これを使うと羽毛の油分が失われ、保温性が低下する原因になります。必ず「おしゃれ着洗い用」や「ダウン専用」と表示のある中性洗剤を使いましょう。
2. 汚れがひどい部分は予洗いする
襟元や袖口など、皮脂汚れがつきやすい部分は、洗濯機に入れる前に予洗いしておくのが効果的です。中性洗剤の原液を少量つけて、スポンジや布で優しくたたき洗いしておくと、全体の汚れがすっきり落ちやすくなります。
3. ファスナーやボタンは全て閉める
洗濯中に金具が他の部分に引っかかり、生地を傷つけてしまうのを防ぐため、ファスナーやボタンは全て閉めてから洗濯ネットに入れましょう。
柔軟剤の使用について
柔軟剤はダウンをふんわり仕上げる効果や静電気防止に役立ちますが、一方で羽毛の撥水性を損なう可能性も指摘されています。使用する場合は、製品の表示に従い、最後のすすぎの際に少量加える程度に留めるのが良いでしょう。
自宅で洗濯してユニクロダウンのクリーニング料金を節約
- 洗濯機で洗う場合のポイント
- ユニクロのダウンを洗濯でぺちゃんこにしない方法
- ユニクロのシームレスダウンは水洗いで
- ユニクロのハイブリッドダウンの扱い方
- ユニクロダウンのクリーニング料金まとめ
洗濯機で洗う場合のポイント
手洗いが推奨されることの多いダウンですが、洗濯表示で「洗濯機可」となっていれば、ポイントを押さえることで洗濯機でも手軽に洗うことができます。少しでも家事を楽にしたい方には嬉しい方法です。
手順1:ダウンを洗濯ネットに入れる
前述の通り、ファスナーなどを全て閉めた状態で、ダウンを軽くたたんで大きめの洗濯ネットに入れます。汚れた部分が外側になるようにたたむと効果的です。ネットに入れることで、洗濯槽との摩擦によるダメージや、中の羽毛が飛び出すリスクを軽減します。
手順2:洗濯コースを選ぶ
洗濯機のコースは、必ず「手洗いコース」「ドライコース」「おうちクリーニングコース」など、水流の弱いデリケートな衣類用のコースを選んでください。通常のコースで洗うと、強い水流でダウンに大きな負担がかかってしまいます。
手順3:脱水は短時間で
洗濯で最もダウンに負担がかかるのが脱水です。羽毛の偏りや生地の傷みを防ぐため、脱水時間は1分以内のできるだけ短い時間に設定しましょう。完全に水分を抜き切る必要はなく、水が滴らない程度で十分です。
洗濯機洗いの流れ
- ファスナー等を閉め、たたんで洗濯ネットに入れる
- 中性洗剤をセットし、「手洗いコース」などの弱水流コースを選択
- 洗濯スタート
- 脱水は1分以内の短時間に設定
- 洗濯が終わったら、すぐに取り出して干す
ユニクロのダウンを洗濯でぺちゃんこにしない方法

自宅でダウンを洗濯した際に最も多い失敗が、「乾いたらボリュームがなくなってぺちゃんこになってしまった」というものです。これは、濡れた羽毛が固まってしまい、中に空気の層がうまく作れなくなってしまうのが原因です。しかし、乾燥の工程を工夫するだけで、ふんわり感を復活させることができます。
干す前のひと手間
脱水が終わったら、すぐにダウンを取り出します。中の羽毛が偏っていることがあるので、両手で優しく挟むようにたたきながら、羽毛を全体に均等に行き渡らせるイメージでほぐします。その後、厚みのあるハンガーにかけて形を整えます。
風通しの良い日陰で干す
直射日光は生地の色あせや劣化の原因になるため、必ず風通しの良い日陰で干しましょう。完全に乾くまでには1~2日かかることもあります。表面が乾いたように見えても、内部の羽毛は湿っていることが多いので、焦らずじっくり乾かすことが大切です。生乾きは嫌な臭いの原因にもなります。
ふんわり仕上げる最終手段:乾燥機
最も効果的にふんわり感を復活させる方法は、コインランドリーの大型乾燥機を低温で10分~20分ほど利用することです。家庭用の乾燥機でも可能ですが、大型の方がより効果的です。乾いたダウンを、清潔なテニスボール2~3個と一緒に入れて回すと、ボールがダウンを適度にたたき、羽毛がほぐれて空気をたくさん含み、見違えるようにふっくらと仕上がります。
ユニクロのシームレスダウンは水洗いで

ユニクロの人気商品である「シームレスダウン」は、その特殊な構造からお手入れに特別な注意が必要です。最大の特徴である縫い目のないデザインは、生地を熱で圧着する技術によって作られています。
この圧着部分にはポリウレタン樹脂が使用されており、この樹脂が石油系の溶剤を使用するドライクリーニングに非常に弱いという特性を持っています。
シームレスダウンはドライクリーニング絶対禁止!
シームレスダウンをドライクリーニングに出すと、圧着部分の樹脂が溶けたり硬化したりして、生地が剥がれてくる「剥離」という現象が起こる危険性が非常に高いです。これは修理が困難なため、絶対に避けなければなりません。クリーニング店によっては、このリスクから受け付けを断られることもあります。
したがって、シームレスダウンをクリーニングに出す際は、必ず「水洗い(ウェットクリーニング)」でと指定する必要があります。自宅で洗う場合も、洗濯表示に従い、優しく手洗いするのが最も安全な方法です。
ユニクロのハイブリッドダウンの扱い方

「ハイブリッドダウン」もまた、ユニクロ独自の技術が詰まった高機能アウターです。この製品は、保温性が求められる身頃部分には高品質なダウンを使用し、動きが激しく汗をかきやすい袖や脇部分には、吸湿発熱機能を持つ中綿を使用しているのが特徴です。
このように異なる素材を組み合わせた構造のため、お手入れの際はやはり洗濯表示をしっかりと確認することが基本となります。
多くのハイブリッドダウン製品は家庭での水洗いが可能ですが、シームレスダウンと同様に、熱や強い力には注意が必要です。クリーニング店に依頼する場合は、念のため「ハイブリッド構造である」ことを伝え、「水洗い」でお願いするのが安心です。
自宅で洗濯する際は、特に汚れがちな袖部分などを丁寧にもみ洗いし、全体は優しく押し洗いするなど、パーツを意識した洗い方をすると良いでしょう。乾燥方法も、ぺちゃんこにならないよう、他のダウンと同様に風通しの良い場所でじっくりと乾かすことが重要です。
ユニクロダウンのクリーニング料金まとめ
- ユニクロのダウンクリーニング料金相場は2,000円から3,500円程度
- ホワイト急便などの店舗ではジャケットで約3,000円が目安
- 宅配クリーニングはパック料金で1点あたりが安くなることがある
- 本体価格を考えるとクリーニング代がもったいないと感じることも
- 自宅で洗う前に必ず洗濯表示を確認する
- 水洗い不可の場合はクリーニング店に相談
- 洗濯機を使う際は手洗いコースやドライコースを選ぶ
- 洗剤は必ずおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用
- 洗濯ネットに入れてダメージを防ぐ
- 洗濯でぺちゃんこになる主な原因は脱水と乾燥
- 乾燥前に羽毛をほぐし形を整える
- コインランドリーの乾燥機を低温で使うとふんわり仕上がる
- シームレスダウンはドライクリーニング不可で必ず水洗い
- ハイブリッドダウンも洗濯表示に従い水洗いを基本とする
- 洗濯に失敗したくない大切なダウンはプロに任せるのが安心